サラ金トラブル(生活レスキューガイドブック)という本を読んだ

部屋に積んであった大量の本の中からタイトルに惹かれて読んだ。

自分はお金の知識がなかったが、借金の怖さや周辺知識を初心者でも分かりやすく書かれており大変良い本だった。

実際の事例を元に豆知識等を紹介しており、大事なポイントは今後も覚えておきたい。

(出資法の軽い歴史みたいなのも書いてあって、制定当時は上限金利が109%!!まであってびっくらこいた)

以下要約

【序章】 お金は簡単には貸さない。 借金をしてはいけないと考えたり教育するのは良くない => 万が一借金を抱えた時に、「悪いこと」だと信じ込んで内緒で誰にも相談せず借金を積み重ねてしまう可能性がある。

借金をしっかり払う「真面目な」人は貸金業者からしたら上客。注意。

ハンコは安易に押さない。

【1章】 借金をする時は「書類」が最重要。 「受取証書」は業者が必ず発行しないといけないもの。 これは完済時まで必ず保持をしておかないと後悔する。

借金をしてる人の肩代わりはその人の為にならない。 心を鬼にして貸さない事が大事。

どうしても借りてしまう自分が怖ければ「貸付自粛依頼」というものがあるのでそれで調べる。

【2章】 利息制限法で借りた金額の大きさによって利息制限が変わる。 => 実際のサラ金はこれを無視してたりする。 「みなし弁済」という要件を満たせば可能らしい。  (グレーゾーンという)

ただ実際はこの要件を満たす事例はほとんどなく、上限を超えた金利は無効なことがほとんどらしい。

【3章】 家族の借金は支払い義務はない。 未成年の子供が勝手に行った契約は無効にできるらしい。

負債で首が回らなくなった場合、商事債権の失効は大体5年。(ただし様々な理由で時効を中断できる) => まずは法律相談センターにいくのが大事

任意整理とは債務者が払えなくなった時に収入から最低限の生活費を引いた残りを原資として負債を返していく方法。

弁護士に債務整理をお願いするときの注意点 ・嘘をつかない ・全て晒す事

自己破産は意外と破産者本人は死ぬわけでもないし大きなデメリットはない。

【4章】 内容証明=その手紙の内容が確かにあなたに配達されたということを郵便局が証明する効力の強い書類

取り立ての行き過ぎた行為は慰謝料を取れる可能性がある。

【5章】 公正証書=公証人が作成する書類。内容が裁判所の判決と同等の効力を持つ書類

これがあると業者が強制執行を実行する可能性がある。 本来債務者と業者双方の話を公証人は聞いて書類を作成する必要がある。 => 実際は債務者抜きで作ろうとして強制執行することが多い。

何も知らない債務者に白紙委任状と印鑑登録証明書を出させる。

つまり安易に白紙委任状と印鑑登録証明書を出さない事が大事。

【6章】 負債者を一見救うように見えて実際は悪質な業者ということがある。 買取屋 紹介屋 "整理屋"

特に整理屋は気をつける。弁護士事務所の看板を掲げてる事もあるが実際は名前を貸しているだけ。

良い弁護士の見分け方 ・債務整理に精通 ・債務整理方法や弁護料費用の説明をしっかりしてくれる ・交渉経過を教えてくれる

困ったら相談センターの弁護士に。